当院では患者様の状態に合わせて最適な方法を選択しています
インプラント治療には高度な知識と技術が必要なこと、またインプラントを取り扱う歯科医院が急速に増えたことで、「あなたの場合はうちでインプラントができない」と告げられる患者様が増えているようです。
しかし、顎の骨の高さや厚みを取り戻す「骨造成術」での対応をはじめとして、歯科医院に十分な知識と適切なアドバイスがあれば、そういった方々が適応になる可能性が高まります。
他院で断られた方、対応は可能だと言われたけれど不安が残るという方は、一度当院にご相談ください。
インプラント治療が難しい方
現在歯周病
歯周病のままインプラント治療を行うと、「インプラント周囲炎」を引き起こす確率が数倍になることが分かっています。そしてインプラント周囲炎は、インプラントの脱落の大きなリスクになります。インプラントを埋入する前に、しっかりと歯周病を治す必要があります。
糖尿病治療中
糖尿病の方は、全身の免疫機能の低下による「術後感染」と、インプラントと「顎の骨の結合の不完全」の2つのリスクを抱えることになります。少なくとも、十分な血糖コントロールができるようになるまでは、インプラント治療を延期する必要があります。糖尿病の方には、提携する医療機関をご紹介し、先にその治療を行っていただきます。
顎の骨の高さ・厚みが足りない
顎の骨の高さや厚みが不足している場合、埋入したインプラントを安定させるのは難しくなります。
当然、長期の使用には耐えられません。当院では、GBR法やサイナスリフトなどの骨造成術で、骨の高さ・厚みを取り戻してから、インプラント治療を行うことができます。
顎の骨が成長段階である
顎の成長が終わっていないうちにインプラントを埋入すると、その後不具合が生じる可能性が高くなります。原則として、20歳未満の方にはインプラント治療は行いません。
タバコを吸っている
喫煙は、歯茎の炎症や血流の悪化を招きます。インプラントの脱落の原因となるインプラント周囲炎を引き起こす可能性が高くなるため、完全に禁煙をしてからのインプラント治療をおすすめします。
骨が薄い・足りない方への有効な治療法
顎の骨の高さや厚みが不足している場合には、その骨の造成を促す「骨造成術」を行うことで、インプラント治療が可能になることがあります。
当院では、GBR法、サイナスリフトといった骨造成術に対応しております。
骨造成・骨移植のメリット・デメリット
メリット
- 骨の高さや厚みを取り戻し、安全性の高いインプラント治療が可能になる。
デメリット
- 追加費用がかかる・骨造成や骨移植をしない場合と比べて治療期間が長くなる
主な骨造成・骨移植の方法
GBR法
顎の骨の厚みが不足している部位に、骨の補填材を填入します。
その上からメンブレンという人工膜で覆い、骨の造成を促進します。6~9カ月ほどで骨ができます。
サイナスリフト
主に上顎の骨の高さが不足している場合に行われます。
歯茎の側面から切開を加え、上顎洞という空洞に移植骨や骨の補填材を注入し、骨の造成を促します。
6か月~1年ほどで骨ができます。
ソケットリフト
サイナスリフトとは異なり、インプラントを埋入するために開けた穴から骨の補填材を注入します。
インプラントの埋入時に開始する骨の造成であり、他の方法と比べると比較的低侵襲と言えるでしょう。