飲食は少しずつの量から慣らしていく

少量の飲み物、やわらかい食べ物、ある程度の大きさ・硬さのある食べ物と、一歩ずつステップアップしていきましょう。

滑舌が気になる場合は鏡の前で音読などの練習を行う

発音しにくい言葉があれば、鏡の前で口まわりを見ながら音読の練習を行うと良いでしょう。

お口の力を抜いて着脱を行う

程度の差こそあれ、初めは誰にでも違和感が生じます。音楽をきくなどしてリラックスした状態で着脱を行うことで、違和感を抑えられます。

慣れるまでにはどれくらいかかる？

随時歯科医院での調整を行いながら、1か月ほど過ごした頃には、ほとんどの患者様が違和感なく入れ歯を使用していただけるようになります。

入れ歯が口の中で動いてしまう

一番奥の歯を失った場合には、一般的に金属のバネを片側（手前）のみに取り付けます。この場合、入れ歯はどうしても動きやすくなります。
金属のバーでバネを延長し、反対側の歯にも引っかけることで、安定しやすくなります。

バネがきつい

金属のバネの締め付ける力は、歯科医院での調整が可能です。きついと感じたときには、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。

厚みが気になる

保険の入れ歯（特に総入れ歯）の場合、床には歯科用プラスチックを使用するため、どうしても厚みが出て違和感が大きくなります。
金属床の入れ歯であれば、薄く、違和感少なく作ることができます。

入れ歯の大きさが自分の口に合っていない

総入れ歯が大きすぎる・小さすぎるという場合、歯科医院での調整が可能です。場合によっては、作り直しが必要になります。

かみ合わせが悪く、噛むと外れてくる

かみ合わせの乱れも、外れる原因になります。歯科医院での調整が可能です。年月が経ちかみ合わせが大きく変化している場合には、作り直しが必要になることもあります。

歯茎がやせて外れてくる

加齢や歯周病によって、歯茎は痩せていきます。歯科医院での調整（材料の追加）で間に合うこともありますが、入れ歯の経年劣化が進んでいる場合には、作り直しが必要になることがあります。

唾液が少なく、入れ歯が外れやすい

加齢や喫煙、咀嚼の不足、ストレス、薬の副作用などによって唾液の量が減少すると、入れ歯の吸着力も低下します。
禁煙、よく噛むこと、ストレスの解消などに努めます。薬の副作用を原因とする場合には、処方する医師と相談します。また、人工唾液を使用することもあります。

保険の入れ歯が作り直しできるのは半年に一度

保険の入れ歯は、再び保険診療内で作り直しができるのが半年後となります。半年以内に作り直す場合には、健康保険の適用はできないということです。（転院した場合も同様）
安価に作製できる保険の入れ歯ですが、その場合も歯科医院選びが重要になります。

自費の入れ歯に作り直す場合はいつからでも可能

一方で自費の入れ歯であれば、いつでも作り直しが可能です。自費の入れ歯を正しく使用して半年以内にダメになってしまうようなことはまずありませんが、失くしてしまった・落として壊してしまったというときも、すぐに作り直しに対応します。